「毒キノコ殺人事件の真相と夫への未遂疑惑―家族を襲った恐怖の実録」

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オーストラリアで大きな話題となった「マッシュルーム殺人事件」。その中心人物であるエリン・パターソン(Erin Patterson)は、義理の家族3人を毒キノコ料理でもてなし、死に至らしめたとして2025年に有罪判決を受けました。しかし、事件の裏側には、彼女が夫・サイモン・パターソン(Simon Patterson)をも殺害しようと試みた疑惑が浮上しています。本記事では、事件の詳細や裁判の経緯を解説します。

毒殺の疑惑―夫への執拗な未遂

エリン・パターソンによる毒殺事件は、義理の父母と叔母に致命的な結果をもたらしましたが、実はその前から夫サイモンへの度重なる毒殺未遂が囁かれていました。サイモンは2021年から2022年の間に、何度も重篤な体調不良に見舞われています。彼の証言によると、エリンが用意したパスタ、チキンカレー、サンドイッチなどを食べた後で体が麻痺したり、腸の手術が必要になるほどのダメージを受けたこともあったそうです。

サイモンは自らの体調をスプレッドシートで記録し、食べた料理と症状の関連性を分析し続け、疑念を医師や家族に訴えていました。この執念とも言える記録が、後の警察捜査でも重要な証拠となりました。

裁判での展開とその結末

エリンは、サイモンに対する殺人未遂容疑も含めて起訴されました。彼女が「マッシュルームパスタ」と題した料理を義理家族とともに夫にも提供したとされる2023年7月の事件では、サイモンへの殺意の有無やその証拠が焦点となりました。しかし、最終的に裁判開始の直前、検察側が夫に関する未遂容疑のみを取り下げ、陪審員の判断対象から除外されることとなりました。

このため、法廷でも夫への未遂疑惑について直接証言や証拠が審理されることはありませんでした。事件を担当した弁護士は「証拠不十分」を理由に未遂容疑の棄却を申し入れ、裁判所もこれを認めました。これによって、エリンに下された有罪判決は義理家族3人の殺害のみとなり、夫サイモンへの毒殺未遂については法的判断が示されないままです。

事件の背景―なぜ毒殺に至ったのか?

エリン・パターソンは事件当初から容疑を否認し、「悲劇的な事故だった」と供述しています。裁判過程では、インターネット上で「毒キノコ」「致死性の調理方法」など検索していた形跡も明らかになりましたが、陪審審理ではこれらの証拠は直接採用されず、判決には影響しませんでした。

家族間でのトラブルや金銭的、感情的な確執など、事件の動機については様々な憶測がありますが、エリン自身は最期まで「家族を傷つけるつもりはなかった」と主張しています。

今後の展望

エリン・パターソンの量刑言い渡しは2025年8月下旬に予定されており、被害者や遺族によるインパクト・ステートメントが読み上げられる見通しです。オーストラリア社会では同事件が「家庭内毒殺の恐怖」を象徴する事例となり、食卓の信頼、家族関係の在り方について議論が広がっています。

事件の真相や裁判の結末は、今後も多くの人々に問いかけを続けることでしょう。毒キノコは身近な存在でありながら、その取り扱いや情報の正確性について改めて注意が必要です。

参考:最新の裁判情報・証拠詳細については2025年8月の量刑言い渡し後、新たな報道をチェックしてみてください。reuters+1


本記事は、最新報道と公判記録をもとにまとめています。事件の事実や判決に関する続報があれば随時更新予定です。

  1. https://www.reuters.com/world/asia-pacific/australian-mushroom-murderer-allegedly-served-poisoned-pasta-her-husband-2025-08-08/
  2. https://japantoday.com/category/world/australian-mushroom-murderer-allegedly-served-poisoned-pasta-to-her-husband1

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